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せっかくの楽しい飲み会でも、翌日に二日酔いになってしまい後悔することも。
気をつけようと思っていても、周りの雰囲気につられたり、酔いが回ってセーブが効かなくなることで、ついつい飲みすぎてしまうものです。
今回はそんな二日酔いの防止策や飲みすぎた翌日の対処法についてまとめました。
飲み会へ行く前の二日酔い防止策・予防法
飲み会前にしっかりと準備をすることで、同じ量を飲んでも二日酔いになりにくくしたり、二日酔いの程度を軽減することができます。
二日酔いになるかどうかは、その日の体調の良し悪しもありますが、事前の対策により回避できることも多いのです。
空腹でお酒を飲むことを避ける
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よく言われることですが、二日酔い防止策として空腹を避けることはとても効果的。
アルコールは胃や腸で吸収されますが、空腹だと他に吸収するものがないため、アルコールの吸収スピードが速くなり、酔いが速く回りやすくなります。
また、飲み会の前に何かを食べておけば、空腹感が減るためお酒を飲むペースもゆっくり安定的になります。
飲み会の開始数十分で2〜3杯のお酒を一気に飲んでしまうような人は、喉の渇きや空腹感があることが多く、何かを口にしてから飲み会に臨むと一定のペースで飲めるでしょう。
アルコールの吸収を抑える脂肪分を摂る
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オリーブオイルやサラダ油、バターなどの脂肪分は胃に膜を作ってくれるため、アルコールの吸収を抑える作用があります。
イタリアなどの地中海の地域では、飲み会前にスプーン1杯のオリーブオイルを飲む風習もあるそうです。
一方、よく「飲み会前に牛乳を飲むと二日酔い防止策になる」と聞きますが、これはあまり効果がないと言われています。
牛乳が胃に膜を作るということはなく、脂肪分もオリーブオイルなどと比べると僅かしか含まれていないからです。
例えば、ドレッシング(オリーブオイルやサラダ油を含んだもの)をたくさんかけたサラダなどを飲み会前に食べておくと、二日酔い防止に効果が期待できます。
高濃度茶カテキン入り飲料を摂る
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ダイエットなどを理由に、脂肪を取ることに抵抗がある人には茶カテキンがおすすめ。
「カテキン」とはお茶に含まれる成分。この成分もアルコールの吸収を抑える作用があります。
例えば、花王の「ヘルシア緑茶」など、このカテキンが大量に含まれた「高濃度茶カテキン入り飲料」は、二日酔い対策に特に効果的と言われています。
また、茶カテキンは肝臓や筋肉での脂肪の燃焼を助けると言われているので、飲み会での食べ過ぎが気になる人には一石二鳥の働き。
飲み会前の備えとしておすすめです。
二日酔い予防ドリンクを飲む
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ここ数年で一般的となり、お酒の飲み方として広まってきた、飲み会前の二日酔い予防ドリンク。
ウコン成分入りのドリンクやゼリア新薬の「ヘパリーゼ」などが有名ですが、これらも二日酔い対策として効果が期待できます。
◆ ウコン成分入りのドリンク
ハウス食品の「ウコンの力」などが有名。ウコン関連の製品としては、錠剤や健康サプリメントなど幅広く販売されています。
ウコンには「クルクミン」と呼ばれる成分が入っており、これがアルコールの分解を助け、肝臓の機能を強化する働きがあるとのこと。
東アジアなどでは滋養剤として使われているそうです。
飲むタイミングとしては、お酒を飲む前がよいと言われています。
◆ 定番ドリンク「ペパリーゼ」
二日酔い予防のドリンクとしては、ゼリア新薬「ヘパリーゼ」シリーズが定番。
様々な製品展開があり、翌日の二日酔いの予防、軽減の対策として人気です。
主成分の「肝臓水解物」には肝臓の新陳代謝を活発にする働きがあり、二日酔いの原因となるアセトアルデヒドの分解を助けると言われています。
飲むタイミングはお酒を飲む前が良いそうですが、飲み会後の就寝前に飲んでも効果があるそうです。
飲み会時の二日酔い防止策・予防法
飲み会中のお酒の飲み方にちょっと気をつけるだけで、二日酔いの程度を軽減することができます。
もちろん、量を飲みすぎないことが一番ですが、飲むものや食べるものによっても体に与える影響が異なります。
食べながら飲む
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当たり前ですが、これはとても大切。
お酒好きな人ほど、料理やおつまみにほとんど手をつけずにひたすらお酒ばかりを飲みがちになります。
先ほども述べた通り、空腹のままお酒を飲むことはNG。
二日酔い予防のために、料理をしっかりと食べながらお酒を飲むことを心がけましょう。
チェイサーを飲みながらお酒を飲む
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お茶や水などのチェイサーを挟みながら飲むことは、胃の中のアルコールの濃度を薄くするため効果的。
特にアルコール度数の高いお酒を飲む際には、これを心がけましょう。
たくさんお酒を飲む人は、お酒2〜3杯につきお茶や水を1杯飲むだけでも体への負担が軽減できます。
炭酸で割ったお酒を避ける
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ハイボールやチューハイやカクテルなどで使われる炭酸水。
実は、炭酸はアルコールの吸収を早めてしまう効果があります。
そのため、二日酔いが心配な日は炭酸の入ったお酒は避けることが得策。
ソーダ割りではなく、水割りにして飲むことが二日酔い防止に効果的です。
醸造酒(日本酒・ワイン)は避ける
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一般に、ワインや日本酒などの「醸造酒」の方が、ウィスキーや焼酎などの「蒸留酒」に比べて二日酔いになりやすいと言われています。
醸造酒は蒸留酒に比べて複数種類のアルコール成分でできています。
また、添加物も含まれており、これらのことが二日酔いになるリスクを高めると言われています。
翌日の二日酔いが心配な日には、ビールやワイン、日本酒などではなく、ウィスキーや焼酎などの「蒸留酒」がおすすめ。
その際にはソーダ割りではなく、水割りを選ぶと良いでしょう。
飲み過ぎた後の二日酔い防止策・予防法
ほどほどにするつもりが、ついつい飲みすぎてしまったら。
飲み会が終わった後、自宅で就寝する前までの二日酔い対策や、翌朝の二日酔いの辛さを軽減するための対処策として、効果的なこといくつかあります。
就寝前に水分を十分摂る
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飲みすぎてしまった状態でそのまま寝ると脱水症状となり、それが頭痛やだるさなどの二日酔いの原因となります。
そのため、就寝前には必ず十分な水分を摂るように心がけましょう。
枕元に水やお茶の入ったペットボトルを置いておき、睡眠途中に目が覚めた際にも飲めるようにしておくことがおすすめです。
スポーツドリンクで翌朝の水分補給をする
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アルコールによる脱水症状が原因の二日酔いにはスポーツドリンクが効果的。
糖分やナトリウム、カリウムなどを補給でき、失われた水分を素早く吸収する効果があります。
飲み会の次の日の朝は、ポカリスウェットやアクエリアスなど、市販のスポーツドリンクにより、しっかり水分補給することが大切です。
「しじみの味噌汁」は二日酔いに効果あり
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二日酔いへの対処として「しじみの味噌汁」が良いと昔から言われていますが、これはちゃんとした根拠のあるお話。
しじみには肝臓に良いと言われるアミノ酸がたくさん含まれています。
特にアラニン、グルタミンと呼ばれる成分は、二日酔いの原因となるアセドアルデヒドの分解に効果があると言われています。
また、味噌汁にして飲むことで、アルコールにより失われた塩分や水分を補う効果があります。
おわりに
二日酔い対策は、なった後の対処よりも飲む前や飲んでいる最中の予防策が大切。
ちょっと気をつけるだけで翌朝の体調がとても楽になります。
楽しい飲み会が苦い思い出にならないよう、お酒の飲み方には気をつけたいものです。