実は誰でもなれる職種。未経験からの「WEBデザイナー」

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photo by M. Constanza Rebolledo

デザインに興味がある人なら、一度は憧れる「WEBデザイナー」という職業。

デザインについての高度なセンスや造詣が必要と思われがちですが、実はデザインソフトの操作さえできれば、それなりに通用する仕事でもあります。

また、華やかな仕事に見えますが、実は地道な作業も多いものです。

Webデザイナーとはどんな仕事

求められるスキル:
Illustrator、Photoshopなどのデザインソフトの操作スキル

向いている人:
デザインが大好きな人、スピード感を持って作業ができる人

仕事内容は、WEBサイトのデザインやバナーの作成など、WEB系メディアを通じて表現されるコンテンツの制作全般。

業務領域は会社や個人の役割によって様々で、商品画像や写真素材を加工して一つのデザインに仕上げるような仕事もあれば、サイト全体の表から裏側まで、一気通貫して制作する仕事もあります。

WEBデザイナーは、クライアント(仕事の依頼主)の要求に従って、様々なコンテンツを制作します。デザイナーと言っても、自由に表現できることは少なく、基本的には依頼主からのオーダーありきで仕事を進めることになります。

実務としては、社内に営業担当やディレクターなどのクライアントの窓口になる人がいて、その人を通じて仕事の依頼が来て、デザイン案の提出、修正、完成までのやりとりが行われることが多いです。

仕事で使われるのは、IllustratorやPhotoshopなどのデザインソフト。これらを使いこなすことは、WEBデザイナーとしての基本的なスキルです。

また、 WEBページ制作にも関わる人は、HTML、スタイルシートなど、WEBページを構築するためのコーディングができる人も多いです。

商品の広告宣材などを制作する場合は、商品画像を撮影することもあります。その場合は、クライアントから商品を取り寄せ、社内のスタジオなどでカメラ撮影が行われます。

ファッションや家電製品など、人が身につけたり、使ったりしている宣材画像を制作する場合には、モデルを呼んで撮影し、その画像を加工して販促物として仕上げる、といったことも行われます。

Webデザイナーは実は誰にでもできる仕事

デザインというと難しく思われがちですが、意外と誰にでもできる職種です。

特に、IllustratorやPhotoshopの操作さえできれば、バナー制作の担当くらいなら十分務まると思います。

これらのクリエィティブソフトを使いこなせるようになるのは、少しハードルが高いように思われますが、あくまでソフトの操作でしかありませんので、それほど難しく考える必要はないと思います。エクセルやパワーポイントだって、仕事で使うためには操作方法を覚えなければならないのは同じです。

デザインセンスについても、携わる仕事内容にもよりますが、実は、そこまで求められない仕事も多いです。

アパレルブランドやミュージシャンのサイトなどを制作するのであれば、ある程度高度なデザイン性が要求されますが、すべてのサイトで高いクリエィティビティが要求されるわけではありません。

例えば法律事務所のサイトに芸術性は必要ないですよね。むしろ、わかりやすさとか見やすさといった当たり前の感覚が求められます。

ですので、別に芸術大学を卒業しているとか、イラストデザインがものすごく上手いとかいうような、経歴・能力がなくても全然通用したりします。

地味で細かい作業も多い

一見、華やかな仕事のように見えて実は細かく地道な作業が多いのもこの仕事の特徴。

地味な素材の加工や細かなデザイン調整などの作業を、限られた時間でスピード感をもって、かつ数量をこなさなければなりません。

クライアントの要望によっては、納得がいかない修正を命じられることもしばしば。商売の相手がいる以上は常に好きなものばかりを作れるわけではないということは、この職業を目指す上でしっかり理解しておく必要があります。

未経験からWEBデザイナーになるには

まずはデザインソフトの操作がしっかりとこなせることが前提となります。

全くの未経験の方は、オンラインスクールなどでまずはデザインソフトの基本操作をつかみ、業界に飛び込んでみて経験を積む、ということが良いと思います。

最近では、未経験者歓迎の求人も多いため、ある程度のソフト操作ができるようになったら、手っ取り早く実務経験を積むというのが、WEBデザイナーとしていち早く確立するための近道でしょう。

とにかく、WEBデザイナーになるには、特別なセンスとか、絵が上手とか、ましてや芸大の学歴などはなくてもよくて、デザインソフトがある程度使いこなせればなれる、門戸は開かれている、ということ。

つまり、WEBデザイナーは誰でもなれる! ということです。

また、ある程度の仕事が自力でこなせるようになれば、フリーランスとして独立する未来も広がります。

現在では、ランサーズやクラウドワークスなどのクラウドソーシングサービスがありますので、個人で仕事を受注し、個人でお金をもらうというような働き方も十分可能です。