アメリカ西海岸の代表的な街、サンフランシスコ。
実際に行ったことはないけれど、「サンフランシスコ」というと、西海岸の自由で開放的なイメージや、ITテクノロジー系企業の密集地というイメージが思い浮かぶ方は多いのではないでしょうか?
今回はそんなサンフランシスコについて、基本情報から歴史、観光スポットに至るまで、まとめてご紹介します。
サンフランシスコとはどんな都市?
サンフランシスコの場所
サンフランシスコはアメリカ合衆国カリフォルニア州の北部に位置する都市。
一般に「サンフランシスコ」という場合、カリフォルニア州北部の、海に囲まれた半島の先端部分にある「サンフランシスコ市郡」のことを指します。
大きさは約120㎢で東京の山手線の内側とほぼ同じくらいの面積。世界的都市ランキングでは毎年上位に食い込むアメリカを代表する都市の一つです。
日本からは成田からの直行便で9時間半程度。帰りはジェット気流の影響で11時間ちょっとかかります。
アメリカではよく西海岸、東海岸という分け方で地理を表現しますが、サンフランシスコは西海岸の代表的な街。
同じ西海岸の都市としては、ロサンゼルス、シアトル、サンディエゴなどが有名。一方、東海岸の代表的な都市はニューヨーク、ワシントンD.C.、ボストン、フィラデルフィアなどがあります。
都市の性格としては、政治や経済の中心地がある東海岸側の人たちは都会的でやや冷淡なイメージが持たれることが多く、また、比較的温暖な西海岸側の人たちは、明るくおおらかでフレンドリーなイメージを持たれることが多いようです。
サンフランシスコの人口・気候
人口は約80万人。これは日本で言うところの新潟市や堺市(大阪府)と同じくらいの規模になります。
また、緯度は北緯37度付近にあり、日本の福島市と同じくらいですが、海流の影響があり年中温暖な気候。
夏場の平均気温は15〜20度程度で、冬場は10度前後。夏は暑すぎず、冬は寒すぎずという過ごしやすい気候が特徴です。
四季ははっきりとありませんが、夏場の朝方・夕方には濃い霧が発生することが多く、それゆえにサンフランシスコは「霧の街」とも呼ばれています。
サンフランシスコの街並みの特徴
サンフランシスコといえば、何と言っても巨大な吊り橋「ゴールデン・ゲート・ブリッジ」。
サンフランシスコ半島先端からゴールデン・ゲート海峡にかかる橋で、1937年に完成。以来、サンフランシスコのシンボルとなっています。
また、サンフランシスコは海に囲まれた形状から、歴史的には交易の中心として発展した港町。世界三大美港にも数えられ、カニやロブスターなどのシーフードは代表的なグルメとなっています。
サンフランシスコの中心街は北東部。ショップ、レストラン、ホテルなどが集積したユニオン・スクエアがあり、そこから海に向かう地区はフィナンシャル・ディストリクトと呼ばれ、近代的なビル群が摩天楼を形成しています。
さらに、ユニオン・スクエアのすぐ近くにはアメリカ最大級と言われるチャイナタウンがあり、北東の海沿いにはかつてのイタリア人街であるノース・ビーチ、さらに人気の観光スポットフィッシャーマンズ・ワーフがあります。
一方、北西部には巨大な公園・ゴールデンゲートパークがあり、その中には美術館や有名な日本庭園などがあります。ゴールデンゲートパークは日比谷公園の約28倍の大きさを持ち、ニューヨークのセントラルパークよりも20%程度広い大きさです。
また、ゴールデンゲートパークに隣接し、北部の真ん中に位置しているのが、60年代にカウンターカルチャーの聖地となったヘイト・アシュベリー地区。かつてのヒッピー文化の中心地であり、現在も独特な街並みが残っていて、観光客からも人気のスポットになっています。
photo by Jennifer Boyer
サンフランシスコは坂が多くアップダウンが激しく、丘が多いことでも有名。
特に、サンフランシスコの中心に位置する二つ並んだ山「ツイン・ピークス」はサンフランシスコの夜景を眺めるスポットとして人気です。
サンフランシスコの歴史
アメリカ先住民の土地にスペイン人が入植
photo by Eric Fischer
もともとサンフランシスコがある地域には、アメリカ先住民の複数の部族が住んでいたと言われています。
そこに18世紀、スペイン人が渡来し入植。これがサンフランシスコという街が作られていく起源となっています。
その後、1821年のメキシコ独立戦争により、一時メキシコ領になりますが、約25年後の1846〜1848年のアメリカ・メキシコ戦争(米墨戦争)でアメリカがカリフォルニア一帯を征服。以降はアメリカの領土として発展していくことになります。
19世紀のゴールドラッシュ
1848年にカリフォルニアで金が見つかると、国内外から人が押し寄せ人口は飛躍的に増加。30万人がカリフォルニアに集まったと言われています。
当時小さな開拓地であったサンフランシスコも急速に発展。20世紀になる頃には、太平洋側の有力都市に数えられるほどに繁栄しました。
サンフランシスコ大地震と復興
photo by PROU.S. Geological Survey
そんな繁栄を続ける中、1906年4月にマグニチュード7.8と推定される大地震が発生。
地震により発生した火災によりサンフランシスコの街は壊滅的な被害を受け、約3,000人もの志望者が出たと言われています。
地震で大きなダメージを受けましたが、その後急速に復旧が進行。1915年には万博博覧会が行われるなど、アメリカの有力都市として復興を遂げています。
1936年にはサンフランシスコ・オークランド・ベイブリッジ、1937年にはゴールデン・ゲート・ブリッジが完成。サンフランシスコのシンボルとなっています。
カウンターカルチャーの聖地
photo by RV1864
サンフランシスコに自由な街というイメージを決定づけたのが、1960年代後半頃。
特に北部の真ん中に位置するヘイト・アシュベリー地区は、当時「ヒッピー」と呼ばれる自由な若者たちの聖地となりました。
1960年代頃、この地域には1906年の大地震で生き延びた木造家屋が残っており、老朽化して家賃が安くなっていました。そこに放浪的な生活をする若者たちが住み着いたのが始まりと言われています。
当時のヘイト・アシュベリー地区には、家出した青年たちが各地から住み着き、共同生活や野宿をして暮らしていました。
ベトナム戦争の徴兵を拒否し、愛と平和と訴え自由に生きる若者たちのムーブメントは、音楽やアートなどその後の文化に大きな影響を与えています。
また、1970年代に入ると、サンフランシスコは性的少数者(LGBT)の権利運動の拠点となり、中でもゲイカルチャーの中心地として、カストロ通りが有名になりました。
IT企業の集まるイノベーションが生まれる都市に
1990年代になると、サンフランシスコはITバブルの中心地となり、多くのスタートアップ企業が誕生。
周辺にカリフォルニア大学バークレー校やスタンフォード大学などの名門校も多く、数多くの有名企業が生まれています。
また、サンフランシスコ郊外のシリコンバレーは一大ハイテク産業集積地として発展。インテルやApple、Googleなど数多くのIT企業が本社を構えています。
サンフランシスコのおすすめ観光地
ゴールデン・ゲート・ブリッジ
サンフランシスコを代表するランドマーク、「ゴールデン・ゲート・ブリッジ」。1937年に完成した巨大な吊橋で、最も人気のある観光スポットの一つとなっています。
全長約3kmをウォーキングで汗を流したり、湾内クルージングで下から見上げたりして楽しむことができます。
ケーブルカー
サンフランシスコといえば、レトロなケーブルカー。坂道の街にケーブルカーが走る風景は、パンフレットや旅行雑誌などでもおなじみの、サンフランシスコらしい景観です。
ユニオンスクエア
サンフランシスコの中心地で、ショップやレストラン、ホテルが多数集積する繁華街。サンフランシスコで町歩きするならまずはここ、というスポット。ケーブルカーの発着所もあります。
チャイナタウン
photo by Ian Chen
アメリカ最大規模のチャイナタウン。サンフランシスコの中心部にあり、独特な雰囲気と本格的な中華が楽しめます。
AT&Tパーク
サンフランシスコの海沿いにある野球場。サンフランシスコ・ジャイアンツの本拠地球場で、メジャーリーグ本場の球場の雰囲気が楽しめます。
フィッシャーマンズ・ワーフ
フィッシャーマンズ・ワーフとは「漁師の波止場」の意味。もとは漁港で現在はレストランが集まる人気の観光地になっています。
エリア内にはショッピングモール「ピア39」があり、こちらも観光地として人気です。
アルカトラズ島
1963年に閉鎖され、現在は博物館として一般公開されている刑務所。世界でも最も有名な刑務所の一つで、島が丸ごと刑務所施設になっています。
ツイン・ピークス
サンフランシスコの中心部に並んでいる2つの山。景観スポットとして有名で、夜は夜景の名所として人気です。
ちなみにデヴィッド・リンチ監督のドラマシリーズ「ツインピークス」とは関係ないです。
ヘイト・アッシュベリー
photo by tashwayne
1960年代のカウンターカルチャーの聖地となった地域。当時を思わせるサイケデリックなペイントがされた建物など、他では味わえない雰囲気があります。
ゴールデンゲートパーク
photo by Tony Kent
サンフランシスコの北西部にある、広大な都市公園。ニューヨークのセントラルパークよりも大きく、利用者も多い、世界で最も有名な公園の一つです。
カリフォルニア科学アカデミー
photo by Dennis Jarvis
ゴールデンゲートパーク内にある、世界最大の自然史博物館。1853年に設立された歴史的な施設で、自然博物館、水族館、プラネタリウムなどがあります。
ノースビーチ
photo by Thomas Hawk
歴史的にイタリア系移民が多いおしゃれなエリア、「ノースビーチ」。イタリアンレストランやカフェが多く、グルメスポットとしても注目のスポットです。
ファイナンシャルディストリクト
アメリカ東海岸の金融街がニューヨークのウォール街ならば、西海岸はこのサンフランシスコとのフィナンシャルディストリクト。
高層ビル街が立ち並ぶ超都会的なビル街で、ビジネスマンなら一度は散策してみたいエリア。カフェなどもたくさんあるので散歩も楽しめます。
パレス・オブ・ファインアーツ
映画「ザ・ロック」や「フォレスト・ガンプ」の撮影でも使われた、有名な建築物。1915年の万博博覧会で使われたもので、ローマやギリシャ建築をモチーフにしています。
アラモ・スクエア
サンフランシスコ名物のビクトリア建築の家が立ち並ぶ界隈。ドラマ「フルハウス」の舞台となった「ペインテッド・レディーズ」もあります。
ウォルトディズニーファミリー博物館
photo by Wally Gobetz
ウォルト・ディズニーの私物など、お宝アイテムが多数展示されている博物館。ディズニー好きの方なら一度は訪れたい人気観光スポットです。
ロンバート・ストリート
世界一曲がりくねった道路と言われている場所。観光地として人気で、連日多数の観光客が訪れています。
コイトタワー
photo by Emily Stanchfield
サンフランシスコ北東部にあるランドマークタワー。1933年に建造された歴史ある建物で、市内を360度見渡すことができます。
トレジャーアイランド
photo by Thomas Hawk
サンフランシスコ湾に浮かぶ人工島、トレジャーアイランド。1939年に作られた埋立地で、ツインピークスと並び、サンフランシスコの2大夜景スポットとなっています。
聖ピーター&ポール教会
photo by Andrés García
サンフランシスコの教会観光をするなら、ここ「聖ピーター&ポール教会」。映画「天使にラブソングを」やクリント・イーストウッド主演の「ダーティハリー」の撮影が行われたことでも有名。また、マリリン・モンローが結婚式を挙げた教会としても有名です。
ウエストフィールドサンフランシスコセンター
photo by Russell Mondy
中心部のユニオンスクエアから徒歩10分程度の距離にある巨大ショッピングモール。180店舗以上のショップ、フードコート、映画館などがあります。
おわりに
いかがでしたでしょうか? サンフランシスコはアメリカを代表する都市の一つで人気の観光スポット。世界的なビジネスやカルチャーの中心地でもあります。
3泊5日くらいの日程で十分楽しめるため、長期の休暇が取れる方は一度訪れてみてはいかがでしょうか?